「AIイラストを作ってみたいけど、サイトの数が多すぎてどれを選べばいいか分からない」 そんな悩みを持つ人が、ここ数年でかなり増えています。
画像生成AIの技術が進んだことで、今では専門的な知識がなくても、ブラウザ上で文章を打ち込むだけでイラストが作れる時代になりました。無料で使えるサイトも多く、SNSのアイコン作りから同人活動、ビジネス資料の挿絵まで、活用の幅は広がる一方です。
とはいえ、サイトごとに得意なイラストのテイストや料金、日本語への対応度合いはかなり違います。この記事では、実際によく使われているAIイラスト自動生成サイトを取り上げながら、それぞれの特徴や向いている使い方、選ぶときに気をつけたいポイントまで、順を追って紹介していきます。
AIイラストとは

AIイラストとは、人工知能の技術を使って自動的に作られる画像やイラストのことです。多くの場合、「拡散モデル」と呼ばれる仕組みが使われていて、代表的なものにStable Diffusionがあります。これは、ノイズだらけの画像から少しずつノイズを取り除いていき、指定した言葉(プロンプト)に近い絵を作り上げていくという技術です。
プロンプトに「女の子、浴衣、夏祭り」のように入力すると、AIがその言葉を解釈して、それに合った構図や色使いのイラストを数十秒ほどで作り出してくれます。以前は英語のプロンプトが基本でしたが、最近は日本語をそのまま入力できるサイトも増えてきました。
なお、「AIイラスト自動生成サイト」と「AIイラストアプリ」は似ているようで少し違います。サイト型はブラウザだけで完結するのでインストールの手間がなく、パソコンでもスマホでもすぐに試せるのが特徴です。一方でアプリ型は、スマホに特化した細かい編集機能が付いていることが多く、外出先での作業に向いています。今回はブラウザで使える「サイト型」を中心に紹介します。
AIイラストが自動生成できるおすすめサイト
ここからは、実際に評価されているAIイラスト生成サイトを一つずつ見ていきます。得意なテイストや料金体系はサイトごとに違うので、自分の目的に近いものを探しながら読んでみてください。
YouCam画像編集ツール(YouCamオンラインエディター)
Perfect Corp.が提供するブラウザ型のツールです。ブラウザさえあれば、パソコンでもスマホでもすぐにイラストが作れます。

このツールの特徴は、選べるAIモデルが多いことです。公開されている情報によると、YouCam AI、Nano Banana2、GPT-Image-2、Seedream、Imagen 4 Gen、Flux 1.1 Proなど、複数のモデルから好みのものを選んで生成できるようになっています。同じ言葉を入力しても、選ぶモデルによって絵のタッチがかなり変わるので、いろいろ試しながら好みのテイストを探せるのが面白いところです。
日本語のプロンプトにもきちんと対応していて、2Dアニメやコミック、水彩画、浮世絵など28種類のスタイルが用意されています。また、写真をアップロードしてイラスト風に変換する機能もあり、自分の顔写真をアニメ風のアイコンにするといった使い方もできます。
無料登録をすると5クレジットがもらえるので、まずは試しに使ってみるという形です。ただし、ネガティブプロンプト(除外したい要素の指定)には対応していない点と、アプリ版にある一部の機能がサイト版では使えない点は、事前に知っておくとよいでしょう。
ChatGPT

OpenAIが提供するChatGPTにも、画像生成の機能が組み込まれています。GPT-4oに画像生成機能が統合されたことで、チャット画面の中で文章を打つだけで画像が作れるようになりました。
一番の魅力は、専用の複雑なプロンプトを覚えなくても、普段の会話のような感覚で「こんな感じのイラストが欲しい」と伝えられる手軽さです。日本語でそのままやり取りできるので、英語に自信がない人でも扱いやすいツールだと言えます。
料金については、無料プランでは1日に生成できる回数が限られています(2026年2月時点の情報では1日3回程度)。もっとたくさん使いたい場合は、月額20ドルのPlusプランなどの有料プランに切り替える必要があります。また、生成した画像の権利の扱いについては利用規約で定められているため、商用で使う予定がある場合は事前に確認しておくと安心です。
Artguru
Artguruは、テキストからだけでなく、画像をもとにしたイラスト生成にも対応している海外発のサイトです。

このサイトのユニークな点は、他のユーザーが使ったプロンプトを参考にできることです。「こんな雰囲気のイラストを作りたいけど、どんな言葉を入れればいいか分からない」というときに、既にある作品とそのプロンプトを見ながらアイデアを練ることができます。生成した作品をライブラリに保存しておける機能もあるので、素材やアイデア集めの場所としても使いやすい作りになっています。
無料枠は1日8回までで、それを使い切ると課金が必要になります。プロンプトを細かく書き込むことで精度の高いイラストが作れる一方、服の模様などの細かい部分は思った通りに再現されないこともあるようです。枚数をまとめて生成しようとすると、待ち時間が長くなる点も覚えておくとよいでしょう。
Aipictors(アイピクターズ)

Aipictorsは、二次元イラストの生成に特化した、日本国内でも規模の大きいAIイラスト投稿サイトです。単にイラストを作るだけでなく、AI小説の投稿やAIイラストのコンテストなども開催されていて、コミュニティとしての側面も強いのが特徴です。
無料で1日最大50枚まで生成できるという太っ腹な仕様になっており、二次元アニメ風だけでなく、実写アニメ風や油絵風、中国画風など、テイストの細かい設定ができます。二次元系のイラストを本格的に作り込みたい人には向いているサイトです。
一方で、利用者が多い時間帯は生成に1〜2分ほど待つことがあり、機能が豊富な分、最初はサイトの操作に少し戸惑うかもしれません。慣れれば使いこなせる作りなので、いくつか触ってみて感覚をつかむのがおすすめです。
PixAI

PixAIは、アニメ風のイラストに強いサイトで、ログインするとデイリークレジットの範囲内で1日6〜7枚ほど無料で生成できます。ミッションをクリアするとクレジットが追加でもらえる仕組みもあり、ゲームのような感覚で楽しめるのが特色です。
LoRAという機能を使うと、特定のアニメ作品を思わせる絵柄で生成することもできます。イラストのラフスケッチを描く機能もあるので、下絵作りの補助として使う人もいます。
ただし、独自のクレジット制度やミッションの仕組みはやや分かりにくく、慣れるまで少し時間がかかります。また、運営元の情報があまり明確でない部分もあるため、個人情報の入力などは慎重に判断するとよいでしょう。
Canva
デザインツールとして知名度の高いCanvaにも、AIイラスト生成の機能が搭載されています。専門的な知識がなくても、テンプレートを選びながら数ステップで画像を作れる手軽さが強みです。

日本語にもきちんと対応していて、アニメ風から水彩画、油絵、色鉛筆風、リアルな写真風まで、幅広いスタイルが用意されています。生成したイラストをそのままCanva上のデザインに組み込めるので、SNS投稿用の画像やチラシなど、デザイン作業と一緒に進めたい人には特に便利です。
無料プランでは月ごとに一定数のクレジットが付与され、その範囲内で利用する形になります。もっと自由に使いたい場合は有料プランへの切り替えが必要です。他の専門的なイラスト生成サイトと比べると、細部までこだわったカスタマイズはやや苦手で、選べる画像の比率も限られている点は押さえておきましょう。
Fotor

Fotorは、もともと写真編集サイトとして知られていますが、AIイラストの自動生成機能も備えています。操作がシンプルなので、AIイラストを初めて触る人でも迷いにくいのが良いところです。
テキストからの生成に加えて、画像をもとにしたイラスト変換にも対応しており、フォトグラフィー風やコンセプトアート、漫画風、3D、油彩画、90年代アニメ風など、スタイルの幅も広めです。
無料で使えるのは5回までで、それを超えると課金が必要になります。また、無料版では広告が表示され続けるため、そこはやや気になるポイントかもしれません。
Ainova AI
Ainova AIは、登録不要で使える画像・イラスト生成サイトです。Stable Diffusionをベースに開発されていて、日本語のプロンプトにそのまま対応しています。

このサイトの一番の特徴は、アカウント登録なしですぐに使い始められる手軽さです。画面中央にある入力欄に作りたいイラストのイメージを日本語で入力し、ボタンを押すだけで生成が始まります。スタイルは「写真」「萌え絵」「AI美女」といった選択肢が用意されているほか、アニメ・マンガ風の中でも「ノーマル」「厚塗り」「パステル」「ちびキャラ」といった細かいタッチを選べるバージョンも案内されています。
無料でどこまで使えるかについては、案内ページによって表現に多少の差があり、「回数制限なし」とする紹介がある一方で、1日あたりの上限が設けられているという情報も見られます。仕様は今後変わる可能性もあるため、実際に使う前に公式サイトで最新の利用条件を確認しておくと安心です。ログイン不要で気軽に試せる分、まずはお試し感覚でAIイラストに触れてみたいという人に向いているサイトだと言えます。
AIイラスト自動生成サイト比較表
ここまで紹介したサイトの特徴を、表にしてまとめておきます。スマホで見ている方は、横にスクロールしてご覧ください。
| サイト名 | 料金 | 無料枠の目安 | 日本語対応 | 得意なテイスト | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|---|---|
| YouCam画像編集ツール | 無料+有料あり | 登録で5クレジット | 対応 | 2Dアニメ、コミック、水彩画など28種類 | 複数のAIモデルを比べながら人物イラストを作りたい人 |
| ChatGPT | 無料+月額20ドル〜 | 1日数回程度 | 対応 | 写実的、二次元アニメ、絵画など | チャット感覚で気軽に画像生成したい人 |
| Artguru | 無料+有料あり | 1日8回 | 一部対応 | 二次元アニメ、油絵、ジブリ風など | 他人のプロンプトを参考にしたい人 |
| Aipictors | 完全無料 | 1日50枚 | 対応 | 二次元アニメ、実写アニメ風など | 二次元イラストを本格的に作り込みたい人 |
| PixAI | 完全無料 | 1日6〜7枚 | 一部対応 | 二次元アニメ、LoRAで特定作品風 | 特定のアニメ絵柄を再現したい人 |
| Canva | 無料+有料あり | 月間クレジット制 | 対応 | アニメ、水彩画、油絵など | デザイン作業と一緒にイラストを作りたい人 |
| Fotor | 無料+有料あり | 5回 | 一部対応 | フォトグラフィー、漫画、3Dなど | 操作をとにかくシンプルに済ませたい人 |
| Ainova AI | 完全無料 | 案内による(要確認) | 対応 | 写真風、萌え絵、AI美女など | 登録なしですぐに試したい人 |
AIイラストを無料サイトで自動生成する方法
サイトによって細かい操作は違いますが、基本的な流れはどこも似ています。ここでは大まかな手順を紹介します。
ステップ1:サイトにアクセスする(必要なら登録)
サイトによってはメールアドレスでの登録が必要な場合と、登録なしですぐに使える場合があります。まずは目的のサイトを開いて、どちらのタイプか確認しましょう。
ステップ2:プロンプトとスタイルを入力する
入力欄に、作りたいイラストのイメージを言葉で入力します。日本語対応のサイトなら、そのまま日本語で構いません。あわせて、アニメ風や水彩画風といったスタイルも選びます。
ステップ3:生成ボタンを押して待つ
生成ボタンを押すと、数十秒から1分程度でイラストが出来上がります。気に入らない場合は、プロンプトを少し変えて何度か試してみるとよいでしょう。多くのサイトでは、1回の生成につきクレジットが消費される仕組みになっています。
AIイラスト自動生成サイトを選ぶ際のポイント
数あるサイトの中から自分に合うものを選ぶときは、次のような点をチェックしておくと失敗が少なくなります。

操作の分かりやすさ 初めて触るなら、画面がシンプルで直感的に使えるかどうかは重要です。機能が多くても、使い方が分からなければ宝の持ち腐れになってしまいます。
生成できるイラストの質 サイトの公式ページに載っているサンプル画像や、実際に使った人の感想を見て、自分が求めているテイストと合っているか確認しましょう。
カスタマイズの自由度 スタイルの種類、色合いの調整、細かいパラメータの変更などがどこまでできるかも、サイトによって差があります。
料金と無料枠のバランス 無料でどこまで使えるか、有料プランに切り替えた場合にどんなメリットがあるかを比べて、自分の使う頻度に合ったサイトを選びましょう。
著作権と商用利用の可否 これは特に大切なポイントです。生成したイラストの権利がどう扱われるか、商用利用が認められているかは、サイトごとの利用規約で定められています。仕事や販売目的で使う予定がある場合は、必ず事前に規約を確認してください。
運営元の信頼性 どの会社やサービスが運営しているのかがはっきりしているサイトの方が、個人情報の扱いなどの面で安心して使いやすいです。
理想のAIイラストを生成するためのプロンプトのコツ
思い描いていたイメージと、実際に出てきたイラストがずれてしまうことはよくあります。そんなときは、プロンプトの書き方を少し工夫してみると改善することが多いです。
英語で書いてみる 多くのAIは、日本語よりも英語の方が正確に反応する傾向があります。英語に自信がない場合は、Google翻訳やChatGPTを使って翻訳してから入力するのも一つの方法です。
文章ではなく、単語をカンマで区切る 「浴衣を着た女の子が祭りで綿あめを食べながら歩いている」というような長い文章よりも、「女の子, 浴衣, 綿あめを食べる, 歩く, 夏祭り」のように、要素ごとにカンマで区切って並べる方が、AIには伝わりやすくなります。
細部まで具体的に書く 「青い目の女の子、浴衣」だけでなく、「青い目の女の子、浴衣、綿あめを食べる、歩く、背景に鳥居、神社、夏祭り、晴天、高画質」のように、背景や光の状態まで書き込むと、イメージに近い結果が出やすくなります。
特に強調したい部分を { } で囲む どうしても外したくない要素がある場合は、その部分を波かっこで囲んで強調すると、AIがその要素をより重視して生成してくれることがあります。
生成したAIイラストを資料作りにも活かす|Presenti AI
AIイラストの使い道は、SNSのアイコンやアイキャッチだけにとどまりません。最近では、ビジネス資料やプレゼン資料にAIイラストを取り入れる人も増えています。手描きのイラストを用意する時間がなくても、AIで作った画像をひとつ差し込むだけで、資料の印象がぐっと柔らかくなることがあります。

そうした場面で相性がよいのが、AIプレゼン作成ツールの Presenti AI です。Presenti AIは、AIイラストのサイトではなく、テキストや文書からスライドそのものを自動で作ってくれるサービスです。伝えたいテーマやキーワードを入力するか、WordやPDF、Markdownなどのファイルをアップロードすると、AIがアウトラインを組み立て、レイアウトやフォント、配色まで整えたスライドを作成してくれます。
作り方としては、まずAIイラスト生成サイトで挿絵や表紙用の画像を用意しておき、それをPresenti AIで作ったスライドに差し込んでいく、という流れが使いやすいでしょう。豊富なテンプレートやオンラインでの共同編集機能も備わっていて、作成したスライドはPowerPointやPDF形式で書き出すこともできます。企画書やピッチ資料、授業用のスライドなど、資料作りに時間をかけたくない場面で活用しやすいツールです。
AIイラストとAIプレゼンツールを組み合わせることで、絵を描くスキルもデザインの知識もない人でも、見栄えのする資料を短時間で仕上げられるようになってきています。
よくある質問
Q. AIイラストは商用利用できますか?
サイトごとに規約が異なります。無料プランでは商用利用が制限されている場合もあるため、仕事で使う前には必ずそのサイトの利用規約を確認してください。
Q. 無料サイトでも十分なクオリティのイラストは作れますか?
サイトによって差はありますが、今回紹介したような無料枠のあるサイトでも、十分に見栄えのするイラストを作ることは可能です。ただし、細部の描写や解像度は、有料プランの方が優れていることが多いです。
Q. 生成したイラストの著作権はどうなりますか?
これもサイトの規約次第です。ユーザーに権利が帰属する場合もあれば、運営会社側に一定の権利が残る場合もあるため、心配な場合は事前に確認しておくのが確実です。
Q. 日本語のプロンプトに対応していないサイトはどうすればいいですか?
翻訳ツールを使って英語に直してから入力する方法が一般的です。日本語対応のサイトを最初から選ぶことで、この手間を省くこともできます。
まとめ
AIイラストの自動生成サイトは、この数年でかなり使いやすくなり、無料でも十分に楽しめるものが増えてきました。まずは気になったサイトを一つ選んで、実際に何枚か作ってみるのが一番の近道です。テイストや操作感は使ってみないと分からない部分も多いので、この記事で紹介した比較表を参考にしながら、自分の目的に合ったサイトを見つけてみてください。イラスト作りに慣れてきたら、プロンプトの工夫や、Presenti AI のような資料作成ツールとの組み合わせにも挑戦してみると、AIイラストの活用の幅がさらに広がっていくはずです。