AIで作ったスライドに一般論が多いと、見た目が整っていても、提案の判断に必要な情報が足りないことがあります。自社の状況、根拠、実施条件を加えて、企画書として使える内容に整えましょう。
例えば、新しい施策を提案するなら、なぜ今取り組むのか、費用と担当者はどうするのか、効果を何で判断するのかが必要です。AIの構成案を、この問いに答えられるかという基準で見直します。 内容を整理した後は、テキストからプレゼン資料を作る機能でメモをスライドの下書きにできます。
この記事では、構成、見出し、リスク、顧客情報、作業分担の5つを確認します。AIらしい表現を隠すことより、提案の根拠と条件を明確にすることを重視します。

1. PREP法で結論と根拠の順序を整える
PREP法は、結論、理由、具体例、結論の順に説明する方法です。短い提案の流れを整理する際に使えますが、案件に必要な費用、比較案、リスクなどを省かないようにします。
Point(結論):何を提案し、どの判断を求めるかを先に示します。効果が予測であれば、試算の条件を添えて説明します。
Reason(理由):確認済みの市場情報や自社の実績を使い、提案との関係を説明します。
Example(具体例):自社の事例や調査結果を示します。成功例だけでなく、今回とは条件が異なる点も明記しましょう。
Point(結論):承認してほしい範囲と、承認後の行動、確認時期を示します。
AIに再構成を依頼した後は、理由が結論を支えているかを確認します。情報が足りない箇所を、もっともらしい文章だけで埋めないことが大切です。

2. 見出しと配置で要点を伝える
配置は、根拠と結論の関係が分かるように整えます。見出し、グラフ、注釈の役割を分け、判断に必要な情報を見つけやすくしましょう。
見出しと図表の読む順序を示す
読む順序は、配置、文字の大きさ、図の内容によって変わります。最初に見てほしい見出しを明確にし、関連する図表と説明を近くに置きます。矢印や番号が必要なら、意味が分かる範囲で使ってください。
メッセージラインの徹底
見出しには、そのページで伝える要点を書きます。数値や原因を示す場合は、本文のデータがその表現を支えているかを確認しましょう。
項目名だけの例:「当社の売上推移」
要点を示す例:「売上は前年比20%増。新市場の寄与を確認する」※前年比120%は20%増を意味します。これは仮の例であり、増加の原因を断定するには内訳などの根拠が必要です。
3. リスクと実施条件を明確にする
提案の利点に加えて、うまくいかない場合の影響と対応を示します。リスクを挙げるだけでなく、誰が、いつ、何を確認するかまで決めると、実施条件を検討しやすくなります。
懸念点と対策:AIに見落としの候補を挙げてもらい、実際の業務条件で確認します。発生条件、影響、対策、担当者を整理してください。
マイルストーン:作業量、担当者、依存する作業、判断の期限を示します。遅れた場合の対応や中止・見直しの条件も必要に応じて加えます。

4. 顧客の状況と提案を結びつける
営業資料では、顧客に確認した課題と、提案が応える範囲を具体的に示します。公開情報から推測したことと、本人に確認したことは分けて記載しましょう。
顧客の声:引用できる範囲と許可を確認し、文脈を保って紹介します。SNSの一例だけを顧客全体の意見として扱わないようにします。
数値の注釈:比較条件、対象期間、単位を添えます。特に見てほしい箇所を強調するときも、都合のよい数値だけを切り出さないようにします。
5. 下書き・編集・確認の役割を分ける
作成と確認の役割を分けると、AIに任せる範囲が明確になります。必要な時間は原稿や確認項目によって異なるため、次の流れを案件に合わせて組み立てます。
構成と下書きの作成:目的、対象者、確認済みの情報を渡し、説明の順序と見出しの候補を作る。
根拠と条件の編集:自社データ、顧客の条件、費用、担当者を加え、事実と予測を分ける。
配置と出力の確認:テンプレートや美化機能を使い、文字、図表、注釈が読めるかを確認する。
作業時間を比較したい場合は、原稿の準備、生成、修正、確認を分けて記録します。修正が多かった項目を次回の入力に反映すると、同じ手戻りを減らせます。

まとめ
企画書では、何を決めてほしいかと、その判断を支える根拠をそろえることが重要です。AIの下書きに必要な情報が含まれているかを、5つの観点から見直してください。
提出前には、結論とデータ、費用と実施範囲、リスクと対応が対応しているかを確認します。相手が疑問に思いそうな点は、補足資料に根拠を用意しましょう。
見た目を整えた後も、声に出して説明し、条件を省略せずに伝えられるかを確かめます。