ワークショップ用のプレゼンは、参加者が共同で作業を進めるための案内です。活動の目的、次にすること、使える時間、持ち帰る成果物を分かるようにします。まず具体的な到達点を決め、説明と実践を組み合わせる際には教育用プレゼンテーションの構成を参考に、無理のない進行を設計しましょう。

参加者が生み出す成果を決める
「1ページの計画案を書く」「リスクを三つ挙げる」「対話を練習する」など、目で確認できる成果を定めます。「テーマを理解する」だけでは、演習の設計に使うには曖昧です。到達点を決めると、スライドに載せる情報と進行役のメモに置く情報を選べます。
前提とする知識と参加人数を書き出します。専門家8人のワークショップと、新入社員40人のワークショップでは、適した問いかけが異なります。アクセス方法や必要な資料は早めに案内し、演習が始まってから準備不足が分かることを防ぎます。
説明と実践の時間配分を設計する
短い説明と参加者の行動を交互に配置します。「目的をつかむ → 実例を見る → 練習する → 比べる → 自分の仕事に適用する」という流れが一例です。アジェンダには分数を記載し、演習スライドには現在の段階を示します。議論が長引いた場合、成果を損なわず短縮できる部分も決めておきます。
実行できない時間割にしないことも大切です。長いセッションでは休憩や仕切り直しの時間を明示します。参加者の準備ができていれば進行役は速められますが、参加者には作業の行き先が分かる見取り図が必要です。
1枚で実行できる演習の指示にする
演習のスライドには、一人で行うのか共同作業か、どの情報を使うか、何を作るか、いつ終えるかを示します。期待する成果物の例を指示の隣に置いてください。作業を始める瞬間に読むには長すぎる説明は、配布資料に移します。
進行役が確認できるタイマーや途中の確認時点を設けます。グループによって必要な支援が違う場合は、参加者用のスライドに指示を何通りも追加するのではなく、進行役のメモに支援のための問いかけを用意します。

成果の共有と振り返りを設計する
グループ同士が成果物を比較する時間を確保します。共有するものが、決定、見つけた傾向、疑問、次の行動のどれかを事前に伝えましょう。振り返りは演習の経験を再利用できる知識に変える場です。時間が押したときの省略候補にしないでください。
参加者の発言は、全員の合意があったと決めつけずに記録します。後で扱う質問を置くスライドがあると、検討事項を残せます。簡単な決定事項・行動の記録を作れば、ワークショップ後もチームで話し合いを続けられます。
持ち帰って使える成果物で締めくくる
最後に、参加者が作った成果物、次の行動、担当者を確認します。後で使う必要がある場合は、テンプレートへのリンクや配布用資料を用意します。参加者の一人に、進行役のメモを見ずに次の手順を説明してもらってください。
終了後は、予定より時間がかかった部分と、質問が多く出た指示を記録します。その観察を次の版の改善に使い、飾りのスライドを増やすだけで済ませないようにします。補足説明が少なくても参加者が作業を進められることが、資料の改善につながります。