「問題・解決策・根拠」の順で組み立てるプレゼンは、具体的な困りごとに対して、何を提案し、何を裏づけとして示すかをつなぎます。提案や説明に使いやすい構成ですが、根拠の代わりに「この解決策ならうまくいく」と言い切るだけでは、聞き手を誤解させかねません。
観察した事実、提案する変更、根拠から分かる範囲を分けて構成案にまとめます。区別ができてから、その構成をPresentiで編集可能なスライドの下書きにすることができます。生成された筋書きに、不足する顧客実績を補わせたり、計画中の検証を完了済みに変えさせたりしてはいけません。

聞き手が具体的に理解できる問題を示す
誰が、いつ困り、その結果何が起こるのかを示します。「業務が非効率だ」では、判断の材料として広すぎます。「問い合わせにアカウント識別情報がないと、サポートチームが調査を始める前に追加確認が必要になる」なら、問題を特定できます。
目に見える現象と、原因の仮説を分けましょう。識別情報の不足が追加確認の一部を説明しても、すべての遅延がフォームに起因するとは証明できません。傾向を測定しているなら、対象、期間、出典を示します。一例しかなければ、例であると明記します。
推したい解決策だけが妥当に見えるように、問題を広げないでください。提案を聞く前の段階でも、聴衆が問題そのものを理解できる説明にします。
変更案がどのように問題に対処するかを示す
同じ架空の問い合わせ例を使います。提案は、アカウント識別情報が必要な問い合わせ種別で入力を必須にし、その情報の探し方を説明することです。調査に必要な情報を送信時に受け取る、という仕組みを示せます。
だからといって、全項目を必須にすべきとは限りません。アカウントを持たない人もいて、例外を認めないフォームでは正当な問い合わせまで送れなくなる可能性があります。該当する例外や別の問い合わせ経路を示しましょう。解決策のスライドでは、赤い図を緑に変えるだけでなく、得るものと負担の両方を伝えます。
聞き手が挙げそうな現実的な代替案も検討します。この例なら、入力を必須にせず説明を改善する方法は負担が小さい一方、入力漏れは残るかもしれません。他に選択肢がないと言うのではなく、なぜその方法を試したいのか説明してください。
根拠の種類と、言えることを対応させる
根拠が違えば、導ける結論も違います。
- 具体的な例は、提案したフォームが一件の問い合わせをどう扱うかを示せます。問題の発生頻度は分かりません。
- 動作するデモは、その環境で入力欄や手順が説明どおりに動くことを示せます。利用者への定着や事業上の効果までは証明できません。
- 試行の観察結果は、対象となった人と期間に何が起きたかを示せます。一般化するには条件の説明が必要です。
- 信頼できる基準値との比較は変化を判断する助けになります。ただし、利用者、業務量、測定方法の違いが結果に影響している可能性は残ります。
この架空の提案には、まだ試行結果がありません。根拠のスライドには問い合わせ例と検証計画を示し、「解決が速くなった」という右肩上がりのグラフを置かないようにします。求める判断は試行を実施するかどうかであり、未検証の効果が証明されたかどうかではありません。
後に実際の結果が得られたら、追加確認が必要な問い合わせの定義、含めた問い合わせ種別、対象期間、分母を示します。送信の難しさも併せて見てください。多くの人が問い合わせを送れなくなった結果なら、追加確認の減少だけでは説得力がありません。

論点を短いスライドの流れにする
三つの要素だからといって、必ず三枚にする必要はありません。試行の提案なら、五枚に分けると理由を確かめながら読めます。
- 依頼:全面導入ではなく、限定した試行の承認を求める。
- 問題:情報不足の問い合わせを一件示し、なぜ追加確認が必要かを説明する。
- 変更案:識別情報の欄、入力の説明、例外時の経路を見せる。
- 根拠と未確認事項:例で分かることと、試行で測定すべきことを分ける。
- 判断事項:試行の担当、範囲、振り返り時点、継続や修正の条件を示す。
スライドどうしは因果関係が分かる文でつなぎます。「この情報がないために、追加確認が発生する」なら、問題から解決策へ進む理由が伝わります。「フォームではこの情報を収集できる。次は利用者が無理なく入力できるかを確かめる」なら、デモが動くだけでは議論が終わらない理由を説明できます。
より広い説得型のプレゼンを組み立てる場合は、データの説明に根拠を組み込む方法(英語)を参考に、本文で示す比較と、補足資料に置く詳細を選べます。
AIで下書きしても、主張の範囲を守る
確認済みの問題文、変更の仕組み、使える根拠、代替案、未確認事項を入力し、その区別を保ったスライド見出しを求めます。例えば、「試行は提案段階として記述する。結果、割合、顧客の発言、出典を作らない」と指示できます。
レイアウトを整える前に、生成された見出しを順に読みます。「追加確認を減らせる可能性がある」が「遅延を解消する」に変わっていたら、元の慎重な表現に戻してください。根拠のスライドに元資料にない事実があれば、削除するか確認します。この構成の目的は理由を検討しやすくすることであり、不確かな提案を必然の結論に見せることではありません。