社内決裁用の資料では、何を承認してほしいのか、その根拠と条件は何かを明確にします。この記事では論点を整理する3つの原則と、Presentiで下書きを作り、確認する流れを紹介します。

1. 決裁に必要な情報を確認する
資料が差し戻される理由は、情報不足、予算、優先順位などさまざまです。まず指摘された点を確認し、構成の問題と提案内容の問題を分けて考えましょう。
決裁者が判断するためには、費用、見込む効果、実施体制、リスクが必要です。社内の決裁基準や様式を確認し、必要な根拠を準備します。企画そのものの構成から整理したいときは、企画書を5つの要素で組み立てる方法を使い、背景から実施計画までの不足を確かめましょう。
詳細を残したい場合は、要点を示す本編と根拠を示す付録に分けます。口頭で説明する資料と、単独で読んでもらう資料の使い方も考え、必要な補足を残しましょう。

2. 結論と根拠を整理する3つの原則
提案を検討しやすくするため、次の3点を確認します。
第一に、結論と根拠を対応させることです。PREP法(結論・理由・具体例・結論)は整理方法の一つです。冒頭で承認してほしい事項と費用を示し、その理由、比較案、実施条件を説明します。
第二に、「1スライド・1メッセージ」の徹底です。これは情報の取捨選択を意味します。補足情報はアペンディックス(付録)に回し、本編では「なぜ今、このアクションが必要なのか」という主軸をブレさせないことが、ロジカルシンキングを資料に落とし込むコツです。
第三に、同じ種類の情報を同じ書式で示すことです。実績と予測、費用と効果を区別し、表の単位や期間をそろえます。見た目の統一だけで論理の正しさが保証されるわけではありません。
3. AIスライド作成ツール「Presenti」で下書きを作る
Presentiは、テーマや文章からスライドの下書きを作成できます。構成や配置の提案を利用し、社内事情や判断に必要な根拠を確認しながら編集します。

日本語で作成する場合も、敬語、専門用語、社内の表記ルールを見直します。自然に読める文章でも、事実や前提が正しいとは限りません。
テーマやテキストを入力する方法に加え、有料プランではWord・PDFを取り込めます。無料プランは限られたAIクレジットで試せます。最初は利用が認められた短い資料で、生成と編集の流れを確認しましょう。
4. Presentiで決裁用資料の下書きを作る手順
資料の準備、構成の確認、デザイン調整、最終確認の順に進めます。必要な時間は原稿と確認事項の量によって変わります。
テーマに加え、決裁者、求める判断、費用、比較対象を指定します。たとえば「経営会議向け。新しいSaaSの試験導入について、現行運用との費用比較、対象部署、期間、評価方法を示す資料」のように入力します。

生成された構成が、承認事項とその根拠につながっているかを確認します。自社の実績と仮定を分け、費用の計算、効果の見積もり、リスクへの対応を補いましょう。一般論が残っているときは、AIの下書きを企画書に整える5つのポイントに沿って、自社の根拠と実施条件を具体化できます。
テンプレートは、比較表や実施計画を見せやすいものを選びます。社内の書式がある場合はそれに合わせ、数値と注意点が目立つ配置に整えます。

最終確認では、数値、固有名詞、出典、決裁条件を照合します。PPTXへの書き出しは有料プランで利用でき、PowerPointで開いて表示も確認できます。
5. 表示と社内の利用条件を確認する
仕上げでは、長い見出し、図表のラベル、単位や注記を実際の表示サイズで確認します。
AIが提案したレイアウトに収まっていても、重要な判断材料が見つけにくい場合は配置を直します。必要ならスライドを分け、読みやすい大きさを保ちましょう。
句読点や括弧の位置、不自然な改行、日本語と英数字の間隔を確認します。自動整列の有無にかかわらず、同じ種類の情報がそろっているかを見直してください。
業務で利用する前に、ツールと入力資料が社内で許可されているか確認します。PowerPointに書き出せることと、機密情報を入力してよいことは別の条件です。
6. よくある質問(FAQ)|AI資料作成の不安を解消
Q1:AIが生成した構成で、本当に論理的な資料になりますか?
AIは構成案を提案できますが、論理の抜けや誤りがないとは限りません。主張が根拠から導けるか、比較条件がそろっているか、反対意見やリスクを見落としていないか確認します。
Q2:無料クレジットではどこまでできますか?
無料プランには利用量と機能の制限があります。短い資料で生成を試し、必要な取り込み・書き出し機能がどのプランに含まれるか確認してください。
Q3:日本語の表現に違和感はありませんか?
生成後に、社内用語、敬語、数値の単位などを確認します。文意が曖昧な表現は、誰が何をするのか分かる文章に直しましょう。

まとめ
決裁用の資料は、承認事項、根拠、実施条件がつながっていることを優先します。Presentiの編集機能を使う場合も、生成結果を原資料と照合し、未確定の事項を明示してから提出しましょう。